セグーラ川 (スペイン語:Río Segura、ラテン語:Thader、アラビア語: وادي الأبيض Wadi al-Abyad, «白い川»)は、スペイン南東部の川。ハエン県に源を発し、アルバセテ県、ムルシア州、アリカンテ県を流れる。上流域には水力発電用ダムがあり一定の水量を保つ。下流域では半ば干上がることすらある河川であるが、雨季である秋に突然土砂降りの雨が降ると洪水を起こすことがある。20世紀では1946年、1948年、1973年、1982年、1987年、1989年に洪水が発生した。1990年以降運河が掘削され、治水目的のみの排水地がつくられた。河川の蛇行が改善され、あふれ出た水の排出が改善されたことで、水量が低位置に抑えられている。ベガ・デル・セグーラ沖積平野は非常に生産的な農業地帯で、果実・野菜・生花が生産されている。セグラ川下流域は、ヨーロッパ有数の汚染河川である。しかし近年の全面的な水質管理、排水浄化施設の設置で状況は劇的に改善されている。